『俺の能力なんて聞いたってどうせすぐ忘れるんだけどな〜。
 まあ冥土の土産ってことで、アッチ行く頃には思い出すだろうから』

 「…どういう意味だ」

 『そのまんまだよ〜』

 「……;」

 『ヒヒヒ!俺の能力はな〜………』














  













 「………どう…なってる…?私は…」

 『すきだらけ〜〜!!』

 「…!!?ぐわっ…っ!」


 ドーーンッ!!


 「っ……………」

 『死んだか?死んだか〜??』

 「…………」


 はわけもわからぬままアクマに飛ばされ、気を失ってしまった…


 『止めでも刺すか〜』


 アクマがの方へ向かおうとした瞬間


 「界蟲一幻!!!」

 『他にもいたのか!?』


 バーーーンッ


 神田が駆けつけた


 「おい!大丈夫か!?!!」

 「…………」

 「おい!しっかりしろ!!」


 を抱え、揺するが…


 「…………」


 いくら揺すってもが目を覚ます気配はない


 『無理無理〜。その女気絶してるし、
 今起きたとしても混乱するだけだからさ〜』

 「どういう意味だ」

 『知りたい?知りたい??』


 アクマは楽しそうに言う


 『俺の能力はな〜。相手の記憶を一時的に消す事なんだよ〜』

 「…記憶を…」

 『そうそう。でも一時的だから長くても一時間ぐらいしかもたないけどさ、
 ちなみに消す記憶の量は俺ではコントロールできないから、
 消えたのが5分だけなのか5年分なのかとかはわからないぜ〜』

 「それをに…」

 『かけたぜ〜。かけた瞬間そうとう混乱してたから結構抜けてるんじゃね〜かな〜』

 「……の記憶がない………………!!?」




 《「………私が、…殺してた」

  「…何を?」

  「お前だ…。神田…」》




 神田は一瞬汽車の中での会話を思い出してしまった…


 「……違う…アレは夢の話だ。考えすぎか…」


 『はは〜ん。その女がお前の何かは知らないけど、
 お前はすでにこの状況に混乱してるな〜
 二人まとめて殺してやるよ〜!!!』

 「っ!!?」


 アクマが神田とに猛スピードで迫ってきた


 「くそ…まにあわねぇ…」



 ドドドドドドドド!!



 『グワーーーーーー!!ちきしょー!まだ、いやがったのかっ』


 「…!?」


 神田がこれまでかと諦めかけた瞬間、
 迫ってきたアクマが粉々に破壊された


 「大丈夫ですか!?」

 「モヤシ…」


 破壊されたアクマの向こうにはアレンが立っていた


 「…このアクマ、イノセンスを持ってたみたいですね」


 アレンがアクマの残骸の上に落ちていたイノセンスを拾いながら言った


 「………」

 「大丈夫ですか?神田。……さんは…」

 「気を…失ってるだけだ…」


 神田は悲しそうな顔をしてを見た


 「……神田?」


 普段と様子の違う神田が、アレンは少しだけ気になったが


 「とりあえず、近くの病院にさんを連れて行きましょう」

 「…あぁ」


 それ以上にの怪我などが気になったため、
 ひとまず病院に行こうと神田に促した















 



07/07/17