「はぁ。やっと片付きましたね」

 「あぁ」

 「それにしてもさん、強いですね
 戦うところはじめて見たんで、驚きました」

 「そうか。」

 「おい!のん気に喋ってねぇでさっさと行くぞ」

 「はい!」

 「あぁ」


 三人は暗い空の方向へ走って行った














  













 「こ…これは…」

 「酷い有様だな」

 「……」


 三人が辿り着いた場所はすでにアクマによって破壊されていて、
 建物も何もかもすべてが崩れ落ちていた。

 そこで生き生きと動いているのはアクマのみ…


 「とりあえずこいつら全滅させるぞ」

 「はい。これだけいるなら、
 もしかしたらイノセンスもあるかもしれませんね」

 「あぁ」


 三人はバラバラに散って大量のアクマの破壊を開始した








++



 『ルーンルルーンvイノセンスも見つけちゃったし、
 早く伯爵様のところへ持っていこーう』


 瓦礫の影からイノセンスを持ったレベル2のアクマが楽しそうに出て来た


 「待て。そこのアクマ」

 『ん?なんだ?エクソシストか。』

 「お前が持っているイノセンス。こちらに渡してもらおうか」


 その現場を目撃したがアクマに言う


 『あいつ殺られたのかよ。まぁキーキー煩いだけで弱っちいからな〜』

 「……」


 は渡す気配のないアクマを鋭く睨む


 『おっかねぇな〜。ってか渡すわけねぇだろ〜』

 「ならお前を破壊してから頂こう」

 『殺れるもんなら殺ってみろ〜』


 「はぁーーーーーーっ!!」


 が攻撃を開始


 『ぅわっと…!ぃよっ!お前、速いな〜』

 「はっ!やぁ!っ…お前は逃げ足が速いようだな」

 『言ってくれるじゃね〜の』

 「そんなに余裕面してていいのか?」

 『あ?』

 「壊れろ!」


 ドドドドドドッ


 『!!?』


 が再びナイフから光る針を出す。


 『ぐわっ!?』


 ドーンッ

 アクマが瓦礫の中へと消え、辺りには砂煙が立ち込める


 「……しぶといな…。まだ生きてるか」


 アクマの気配がいっこうに消えないので、
 は戦闘態勢のまま砂煙がやむのを待った






 『ヘヘ…俺のさ、能力、教えてやろうか…』

 「!……」


 突然話しかけてきたアクマ…
 はナイフを握る手によりいっそう力を入れた


 「フ…。相当自分の力に自信があるようだな。
 面白い。教えてくれるのなら聞いてやっても良い」


 『まぁどうせ聞いたって意味ないんだけどな〜。』


 アクマは意味ありげに口元をニヤつかせて言った…















 



07/07/17