「ぐーーーーーーーー」


 今、・神田・アレン、それからリーバー班長とリナリーが室長室にいる。
 が……肝心の室長がぐっすりと眠っている…;;


 「室長!コムイ室長!」

 「んゴーーーー」


 ボコッ


 「んゴーーーー」


 揺すっても殴っても起きない;;


 「はぁ…ったく…;;リナリーちゃんが結婚するってさー」

 「リナリィィーーーー!!!
 お兄ちゃんに黙って結婚だなんてヒドいよぉーーー!!!」


 わぁあああぁぁあああぁああぁあ と泣きじゃくるコムイ;;


 「悪いな、このネタでしか起きねェんだこの人」


 ……………;;;

 みんな呆れ顔でコムイを見ていた…











  










 「いやーごめんね 徹夜明けだったもんでね。はははは」

 「オレもっスけど!ってかさっき起きてましたから」

 「…俺ととお前でヘブラスカの所に行ったぞ…」

 「まぁ、細かいことは気にしない気にしない!あはははは」






 ・神田・アレンはソファに座った。
 さっきのこともあり、神田とアレンが間隔を空けて座っていたので、
 自然とが真ん中に座る状態になった。


 リナリーが三人に資料を渡す。


 「さて、時間が無いので粗筋を聞いたらすぐ出発して
 詳しい内容は今渡す資料を行きながら読むように」


 「「!」」


 をはさんで二人が見合った…


 「三人で行ってもらうよ」

 「「ゲ…」」

 「……;;」

 「え 何ナニ?もう仲悪くなったのキミら?
 でもワガママは聞かないよ。
 あ!ちゃんは言葉通じないから、
 面倒かもしれないけど後で神田くんが説明してあげて」

 「あぁ。心配しなくてもには一から教える。面倒なんて思わねーよ」

 「そっか。愛だねv」

 「愛?」


 アレンが疑問符を浮かべて神田とを見る


 「うるせー。早く話し進めろ」







―黒の教団内・地下水路




 「ちょっと大きね」

 「これ着なきゃいけないんですか?」

 「エクソシストの証みたいなものでね
 戦闘用に造ってあるからかなり丈夫だよ」


 「おい。着替え終わったぞ」


 と言いながら神田が団服に着替えたを連れてきた。


 「わ〜お!やっぱり似合う!可愛いよ!」

 「か…可愛い///」


 の団服は、ミニスカ…
 丈はリナリーのとほぼ同じくらいだと思われる。
 そして、両手には指が露出する形のグローブ。
 足にはグローブと同じものでできたブーツ。

 さっきまでの丈の長い薄汚れた和服とは全く正反対。


 「…てめぇらやらしい目で見てんじゃねぇ!!」

 「ごめんごめん;」

 「すみません;;」


 「あのさ…私この服イヤなんだけど…」

 「は?何言ってんだ

 「どうしたんだい?」

 「この服イヤなんだと」

 「え〜何で?可愛いのに〜」

 「そうですよ。とても可愛いのに!」


 「私ユウと同じの着たい。喧嘩しやすそうじゃない」

 「;;;これか…?」


 神田は自分の服を見る。


 「うん。ズボンがいい…。それに、動きやすいようにさらし巻いてさ!
 がばっと上着羽織って、かっこいいじゃん!」


 はキラキラと目を輝かせて、
 そのかっこいい姿で戦っている自分を想像していた


 「………さらし……;;やっやめろ!頼むから普通の服着てくれ;;///」


 思わずさらしを巻いた露出度の高いを想像してしまったため慌てて否定した。


 「やらしいこと考えたね…ユウ。
 どうでもいいけど、とりあえずこの短いのはイヤ…」

 「…;;。コムイ。スカートイヤだって言ってるぜ。俺と同じのがいいらしい」

 「……;;今回はとりあえずそれで我慢してくれないかな…
 また考えておくから。神田くんと同じのはさすがにどうかと思うけど…」

 「、とりあえず今回の任務はこれで我慢しろ」

 「わかった…」


 はしょんぼりした顔で頷いた


 「あ!ちゃんのイノセンスなんだけど、両手のグローブと両足のブーツがそうだから。
 グローブのほうをメインに作ったんだけど、喧嘩好きって言ってたし、
 殴ったり蹴ったりするのがいいのかなと思ってブーツもおまけでつけたんだ」

 「………」

 「…。ちゃんのイノセンスは攻撃の威力を強めることとができるよ。
 あと回復させる能力もあるから、軽い怪我なら代償無しにすぐ治すことができるんだ……
 って伝えてくれないかな?神田くん」

 「言葉通じないと不便ですね;;」


 アレンがコムイにボソッと言った…


 「、お前のイノセンスは手袋と靴だ。手袋メインだと。
 強力女から超強力女になれるってさ。」


 イヤミったらしく神田が言う…


 「強力…女……?(イラッ)」

 「それから回復させる能力があるらしい。
 軽い怪我ならすぐ治せるそうだ。お前とは正反対なイノセンスだな。
 それでよく適合者になれたもんだ」

 「ちょっとなにそれ?失礼じゃない!
 それにちゃんとコムイさんが言ったことキレイに伝えてよ!」

 「!………;;」

 「ぇ…あ…なんとなく…コムイさんのを伝えてくれたのはわかったんだけど…
 コムイさん結構長々喋ってたみたいだから、端折られたのかな〜と思って;;」

 「重要なとこはちゃんと言ったが…;」

 「そう…。ならいいの!……ぁ…これどうやったらアクマ倒せるの?」


 と、は手を見ながら言った


 「コムイ。どうやったらアクマ倒せるんだ?って…」

 「普通に殴ったり蹴ったりで倒せるはず。あとは自分で改良していけばいいよ」

 「…喧嘩と一緒だ。ただ普通の喧嘩じゃなく殺す気でやればいい」

 「変な言い方…。ん……じゃあこんな感じ?」


 ドゴォーーン!!


 「ぅわ!!?」

 「!?な…なんですか…突然;;」

 「何やってんだ…;;お前…;;;」


 は横の壁を片手でぶち抜いた。向こうの景色が丸見えだ…



 「こんな感じでいいのかな?と思って」

 「それでいいから…教団を壊すな;;(ってかこんな感じって…発動してねーし…)」

 「ごめん;;」


 「す…凄いですね…さん…」

 「あの時神田くんが止めてくれなかったら…本当に僕死んでたよ…;;」


 コムイはヘブラスカの所での出来事を思い出し…少し涙が出た…



 「と…とりあえず早く行かなきゃ、汽車がなくなるよ〜。」



 三人は用意されていた船に乗った。


 「……いってらっしゃい」

 「いってきます」


 アレンが返して、


 「……」


 がニコッと会釈だけした。

 そのまま船は教団の外へと向かっていった









―同時刻。任務先の南イタリア・マテールでは、一体のアクマがレベル2へと進化していた…








 



07/05/26