「……」

 「いらっしゃ〜い!ようこそ黒の教団へ!
 僕はコムイ・リー。これからよろしくねぇ!
 しかし本当に可愛いな〜君は!」

 「……;」







  






 が部屋に入るといきなり話しかけてきたコムイ


 「コムイ…この子英語あまり通じないんさ…」

 「あ…どうりでさっき日本語を…」

 「…ユウは?」


 どこにも見当たらないので取り合えずは聞くことにした


 「ユウ…あぁ神田くんね、神田くんは…」

 「

 「あ!ユウ!久しぶり!」

 「あぁ」

 「ぅ…ヒクッ…!…ユ…ユウゥ〜〜〜。」


 感動の再開と言わんばかりに神田に抱きつき、そしていきなり泣き出した


 「な!?…泣くな!どうした急に」

 「だって…私英語なんてよくわかんないし…
 ベラベラしゃべられても意味がわからないよ〜;
 何言ってるかよくわかんないし…怖いぃ〜」

 「…大丈夫だ。俺がついててやるから。だから泣くな」

 「あ〜神田くんが泣かした〜」

 「二人ラブラブさ〜v」

 「テメェ…誰のせいだと思ってんだ…
 ラビもドサクサに紛れて変なこと言ってんじゃねー」

 「さ…さぁ…アハハ〜アハハハ〜」

 「アハハハ〜さ」


 「……ユウ?」

 「…行くぞ

 「え?」


 いきなりの手を引っ張ってどこかへ連れて行こうとする神田


 「あ〜ちょっと神田くん!どこに連れて行く気だい?」

 「部屋は俺の部屋の隣りでいいな」

 「え…あぁ…空き部屋だからいいけど…。じゃ〜なくて!!
 へブラスカの所まだ行ってないから!勝手に連れて行っちゃダメだよ!」

 「チッ…じゃあ早くしろ」

 「?」

 「今からお前が行かなきゃならねぇ所があるんだ」

 「え…どこ?もう怖いのやだよ…」

 「心配するな。俺もついて行く。」

 「本当?」

 「あぁ。…コムイ、俺もについて行くがいいな」

 「別にかまわないよ……あ、」

 「何だ」

 「その子名前は?」

 「だ」

 「そっか。ちゃんか。」


 「じゃあ行くか」

 「うん」

 「わ〜〜!待って待って〜。僕を置いて行かないで〜」


 三人はへブラスかの所へ向かった。



 「…可愛い名前さ。
 狙ったらユウに殺されるかな;;」


 とその場に残されたラビは一人変なことを考えていた。










 「な…何!?人?化け物?や…やだ。怖いよユウ…」

 「少し我慢すればすぐ終わる」


 はヘブラスカを見て驚いている。というか怖がっている


 「ヘ…ヘブラスカさん…はじめまして…です」

 《はじめまして……》


 あ…に…日本語…?


 「あの!よろしくお願いします!」

 《こちらこそ…よろしく…》


 なんだか…すごくいい…人?人なのかな?違うよね…
 とふと変なところに疑問が行った…


 「じゃあヘブラスカ、お願い」



 「…………!?え?な…何!ちょっと〜;わーー怖い〜〜」


 な…何か変なのがまとわりついて…何これ…すごく気持ち悪いよ〜(泣)



 《大丈夫だ…安心して…》


 「ぎ…ぎぃやーーーーーー!!!!」


 は恐怖のあまり女の子とは思えないほどの叫び声を上げた


 《…!?》

 「……;」

 「あはは〜…」







 なんかもう…死にたいです…怖いです…


















 「な…何だったの…!?」

 「教団に来たらヘブラスカに見てもらうのが規則だ」

 「それ先言っておいてよ…」


 来る途中、今から会いに行くのがヘブラスカという名前の人(?)ってことと
 軽くイノセンスとアクマのことについての情報しか入ってこなかったから、
 まさかこんなことになるとは思わなかった…

 神田に返事をしてからコムイの顔を見たら、すごくヘラレラした表情…


 「…あんたすごく腹立つぅーーー!!!…!?」


 はコムイに殴りかかろうとしたが、
 あたる寸前で神田によって制止された


 「……っ怖;;」

 「なによユウ!こいつ一発殴っとかないと気がすまない!」

 「お前の一発は大きいんだ…殺す気か?」

 「そ…それ私が怪力だって言いたいの?」

 「そうだろ?」

 「…;;確かに喧嘩でユウ以外に負けたことなんてないけど…」


 「もう用は済んだ。部屋に戻るぞ」

 「うん…」

 「命拾いしたな、コムイ。喧嘩でこいつに勝てるやつはそうそういねぇ。
 こいつの機嫌そこねないようにしねぇと、今度は痛い目みるぜ」

 「あはは…全くだね〜。可愛い顔して強いなんて心強いよ……
 (昨日来たアレンくんよりも遥かに怖い…)」



 「あ!ヘブラスカさん!」


 ふと思い出したようにが言った


 《何だ?》

 「さっきはすみませんでした…その…大声だしたりして…」

 《慣れているから気にしなくていい》

 「そうなんですか…」


 何か…それって寂しい…


 「あの!」

 《?》

 「お友達になってもいいですか?」

 《!?》

 「…」

 「…?」

 「何か…ヘブラスカさん寂しいんじゃ…と思って…」

 《いいよ…友達になって…》

 「ありがとうございます!」





 三人はヘブラスカのいる部屋から出て…


 グゥ〜…


 「ぁ…///」

 「……」

 「ん?」


 「な…何よ///こっち見ないで!」


 「そういえば朝飯まだだったな…」

 「お腹空いてるんなら食堂行って食べて来なよ」

 「、食堂行くか」

 「あ!うん!」



 二人は食堂へ行った


 「仲いいね〜二人。手繋いじゃってるよ。
 こんな神田くん始めてみたなー。慣れないとちょっと気持ち悪いかも…
 それにしても…。彼女が喧嘩好きだとは…人は見かけによらないってこのことなんだね…;;
 せめて言葉が通じればなぁ…もうちょっといろんな情報が得られるんだけど……」


 とコムイはブツブツいろんなことを考えながら司令室へと戻っていった







  


07/05/22