床には赤い血が少し溜まっていて…


 その血の上には、傷だらけの……神田が……





 やったのは………





 …無表情で神田を睨む……ワタシ……!!?







 「ハッ……っ…」


 は閉じていた目をカッと見開く


 「夢………っ…何だ今の…妙にリアルだった……………」


 背筋に寒気が走り一気に恐怖を感じて、布団にもぐり体を縮めた


 「怖い……怖いよ…何で私が……何かの間違いだ……夢…そう…ただの夢…」





 決めたんだ…



 暴走しない限り私は…




 もう人を壊さないって…














  













 「ゲッ……;神田と任務ですか!?」

 「それはこっちのセリフだ!モヤシ」

 「まあまあ、そんないがみ合わないで〜。よろしく!」

 「「………」」

 「あ、神田くん!ちゃんも一緒だから。」

 「三人で行くのか?」

 「情報によるとアクマの数が結構多いみたいだからね〜。
 任務行く前にちゃん起こしに行ってね。
 僕の所には連れてこなくて大丈夫だから」

 「わかった」

 「さんも一緒か。神田なんかと二人でじゃなくてよかった…」

 「(イラッ)何か言ったかモヤシ」

 「別にー」







+++





 コンコン


 「……」


 神田が部屋をノックするが、からの返事はなく、
 中でが動く気配も感じない…


 「!」

 「……」

 「寝てるんですかね?」

 「…。開けるぞ!」


 待ってても仕方ないので、一応声をかけてからドアを開けた。


 「?」

 「……」


 神田は布団に包まっているに気付いた


 「おい。まだ寝てるのか?今から任務だから起きろ!」


 ガバっとを包んでいた布団を剥がすと…


 「……ぅ…っ……」

 「!…!?」

 「さん!?どうしたんですか?」


 異常なまでに震えているの姿があった……


 「?」

 「…っ…!?か…神田……!?だ!ダメ!ダメだ…近寄るな…!」


 は起き上がり、できるだけ神田から離れて体を丸めた


 「大丈夫ですか!?さん!」


 アレンがに寄り、触れようとしたとき


 「やめろモヤシ!こいつに触れるな!」


 神田が制止した。


 「どうしてですか!?こんなに震えてるのに…
 少しでも落ち着かせてあげないと。」

 「のこと何も知らねぇくせして知ったような口きくな!
 怪我したくなかったら下がってろ!」


 「…!?」



 「こ…怖い……ダメ……」

 「。何があった?怖い夢でも見たか?」


 神田が優しく問いかけた


 「ゆ…夢……!!?…ぅ…っ…」


 さっき見た夢を思い出し、は頭を抱えて震えた


 「そうか…。もう大丈夫だ。俺が傍にいる」


 神田はが攻撃してくるかもしれないと思い、
 そのすきも与えないぐらい素早くを抱きしめた


 「!!?…神田……だ…だめなんだ……傍にいちゃ…」

 「どんな夢見たか知らねぇが、夢は夢だ。怖がらなくていい」

 「夢は…夢…………そう…だよな……」


 は神田を抱きしめ返す


 「ありがとう…。すまない…。」

 「気にするな。それより、今から俺とモヤシとお前の3人で
 任務行くように言われてんだが、どうする?行けるか?」


 は少し深呼吸した後、


 「大丈夫だ。行ける」


 少し不安が混じった声で返した















07/07/08