「おおーい無事かーー!!」

 「室長!みんな」


 4人は教団の中央まで来た

 そこには宙に浮いた逆三角形の足場があり、
 科学班の面々が乗っていた














  













 「班長ぉ!早くこっちへ!」

 「アレンにちゃん、神田もいるのか!早く…」

 「リナリィー!まだスリムかいーーー!?」


 「落ち着けお前等…;」


 必死に呼びかける科学班の面々。
 コムイはジタバタしながらリナリーのことしか考えてなかった…

 そのとき…



 ドゴーーーン!!!


 「来たぁ!」

 「怖!突然出てこないでよぉ!!」


 コムリンがゴゴゴゴゴっと壁やら地面やらを破壊しながら来た


 「インテリをナメんなよぉ!!」

 『『()れーー』』

 「!!?」


 足場から何やら長い筒、大砲のような物を出し、
 出て来たコムリンを狙う科学班ジョニー。
 コムイ以外は皆が応援している


 「ボクのコムリンを撃つなぁ!!!」

 「!?」


 撃とうとしたジョニーを後ろから目隠しし邪魔したコムイ
 そのせいでジョニーは操作を誤り…


 カチッ



 ドルルルルルルルルル!!

 ドドドドドドドドォオォオ!



 「どわぁああぁ!!」

 「チッ…何やってんだ」

 「ぎゃぁあぁああ!こっちの方が怖いしーーぃ!!」


 高速でグルグル回りながら360度いろんなところに
 弾丸をぶちまけた……ちなみにもう弾切れである…


 「何してんだお前等!!」

 「は、反逆者がいて…」



 「押さえろー」
 「縛れー」
 「コムリーーン!!」


 みんなはドンドンガヤガヤと必死にコムイを縛り上げた…

 そして縛り上げられボロボロにされたコムイは…

 「コムリン…」


 涙を流しぐすっと鼻をすすりながら…


 「アレン君が最近修行続きで疲れてるんだって
 あと少し怪我もしてるみたいだから、
 ケアついでに治してあげなさい」

 「え゛?」


 アレンを犠牲にした…


 『疲れ、怪我…。優先順位設定!
 アレン・ウォーカー重傷ニヨリ最優先ニ処置スベシ!!』


 コムリンはちこーんっと音を鳴らして、標的をアレンに定め、
 怪しげなドアからガシッっと手のようなものを伸ばしアレンの足を掴む


 「!!わっ!!」

 「アレン!」

 「アレン君!?」

 「………;」

 『アレンを手術室へ連行ーーーー!!』

 「ぎゃぁああぁあ!何!あの入り口!?
 っていうか僕重傷じゃないしーーーぃ!」


 ズザザザザっと勢いよくアレンを引きずるコムリン


 「さあリーバー班長!
 コムリンがエサに喰いついてるスキにリナリーをこっちへ!!」


 「あんたどこまで鬼畜なんだ!!」


 アレンには気にもとめず、
 やはりリナリーばかりを心配するコムイ



 『手術♪手術♪とにかく手術♪』


 なにやらコムリンの仲には
 ドリルやら電動ノコギリやらハサミやら、
 凶器のようなものをガチャガチャいわせている
 コムイそっくりなロボットが数体いた…


 「う…っ…(ゾクッ…)」


 それにアレンは一度ドン引きし…


 「イノセンス発動!!!」


 そしてすぐさま攻撃態勢に入った


 「おぉ!新しい対アクマ武器!!」

 「頑張れ!!アレン君!!コムリン壊さない程度にね!!」


 その言葉にコムイ以外はドン引きした…
 コムイの仲間がもう一人いた…と…;


 「…おい、お前もしかしてまだ…」

 「?あ〜大丈夫大丈夫。もうマッチョにしてもらおうとか思ってないから」

 「なら、いい」

 「でも、コムリンを壊すのはやだー。あの中身は怖いけど…」

 「……;」




 フッ!

 プスッ


 「ふにゅら?

 しびれるぅ…」


 ばたっ


 突然アレンがビリビリしびれながら倒れた…


 「アレンーー!!」

 「ア、アレン君!どうしたの!?何があったの!!?」


 「室長ぉーーっ!!!(イラ!」


 「吹き矢なんか持ってたぞ!」
 「奪え!」
 「だってだって、あんなの撃たれたら
 コムリンが…コムリンが…っ!!!」
 「大人になってください室長!!」


 吹き矢をアレンに放ったコムイは、
 じたばたするも科学班数人に取り押さえられる…


 「ふ…吹き矢って…忍者!?コムイさん忍者!?」

 「…そこツッコムところじゃないだろ…」


 がそんなことを思っているうちにも、
 アレンはだんだん連れて行かれてしまう…


 「リ、リーバーしゃん……しゃん…
 リナリーをちゅれて逃げてくらしゃい…」

 「アレン…」

 「ア、アレン君!……なんかその喋り方可愛い」

 「それもなんか違うし…。ってか俺はどうでもいいのかよ;
 まぁ、モヤシになんか心配されたかねぇけど…」


 「ぱやく……」



 リーバーはガシッとアレンのコートを掴むも…

 ウィーーーーーン

 という自動ドアの音と共に、アレンはコムリンの中へと消えていった…



 『アレン・ウォーカー収容完了しました』


 ちーんっとドアの上にある手術中のランプが点灯する


 「アレンーーーーー!!!」


 ドアから少し出たコートを必死に引っ張るリーバー
 だがビクともしない…


 「そんな!アレン君待ってて!!今助けるから!
 もう壊さないようにとか言ってる場合じゃないよ!」


 そう言って走り出そうとしただが、


 「!?」


 神田に腕を掴まれて走り出せなかった


 「何?何で止めるの!?」

 「助けなくていい」

 「な!何言ってるの!?いくらユウがアレン君嫌いだからって…」

 「あいつがあの中にいたらお前は狙われなくてすむ」

 「いや、でも…」

 「お前はアレに近づくな!
 俺は絶対マッチョのお前なんか断る!だから逃げるぞ!」

 「何わがまま言ってんのよ!そんな場合じゃないじゃない!アレン君仲間だよ!」

 「んなの知らねぇ!」




 「うわっ!!」

 「「!?」」


 突然コムリンがグワッっと起き上がった


 「!…ちくしょお!次はリナリーかよ!!…いや待て…もしかしたら…」

 「次って…あれいっぱい人入れるの!?」

 「マジかよ……(リナリーでありますようにリナリーでありますようにリナ…×∞)」


 『エクソシスト、手術シマス』


 ドドドドっと勢いよく走り出すコムリン


 「え!?次私!?」

 「う…嘘だろ…」

 










 



07/10/13