私の愛する人は…エクソシストでした








 俺の愛する人は…ノアだった























 いつものように任務をこなしていた神田。
 だか今日はいつものように帰路につくことができなかった。






 カランっと石の崩れ落ちるようなおとがした


 「……まだいたのか」

 「よう!エクソシスト。よく頑張ったね〜、一人でこんだけ」

 「!ノアか……っ!?」

 「っ!?」


 お互いが顔を見合わせたと同時に驚く二人


 「…」

 少し姿は変わっていたものの、今神田の目の前にいるのは紛れもなく愛しい人


 「ユウ…?エクソシストだったんだ…」



 二人が恋人になったのは、人通りの少ない街の中。
 神田は2・3日休暇だったのでたまには外をぶらつこうかと私服で街を歩いていた。
 会ったきっかけはお互い忘れてしまったけど、
 神田にしては珍しい一目惚れといったとこか。

 それからも何度か会っていて、偶然か…会う時は団服を着ていなかったため、
 も神田がエクソシストだとは気付かなかった。



 「はノアの一族だったのか」

 「そうよ」

 「そうか…」

 「敵ね」

 「……」

 「殺さないの?」

 「お前はどうなんだよ…」

 「正直ここには遊びに来ただけだし、戦闘意欲は全くないけど…」


 続きがあるような余韻を残して止まった


 「何だ?」

 「ふっきれたね。もうユウは敵。愛しくも何とも…ない」


 どことなく声が震えているようだった。


 「フッ…俺はそんなに諦めよくねーんだよ…」

 「そう…でもそんなこと言ってらんないでしょ。
 油断してると殺してイノセンス盗るよ」


 殺気の込められていないセリフ。迫力のかけらもない


 「とか言いながらそんな気全くねーだろ」

 「な!?何よ!あんた殺してほしいわけ!!」

 「そうかもな」

 意味ありげに言う神田


 「…じょ…冗談キツいわよ…ユウ」

 「やっぱり殺す気ねーだろ」

 「か…からかうのやめてよ!」


 視線を神田から離して言う
 神田がゆっくりに近付く


 「な…何…来ないでよ…………!?」


 近付いたと思ったら無言でを抱き締めた。


 「嘘つくの下手くそだな。本当はふっきれてねーだろ」

 「ユ…ウ…」


 の目から涙が流れる


 「バカ。泣くな」

 「ユウ…だめだ…愛する気持ちは消せないよ…」

 「フッ。男の方が未練がましいの知らねーのか」

 「それそんなに偉そうに言うことじゃないし…。素直に愛してますって言えばいいのに」

 「柄じゃねー」

 「そうだね…。……私たち、これからどうしたらいいの?」

 「いつも通りでいいだろ。」

 「でも…今度この姿で会う時は戦わなくちゃいけないんだよ…」

 「そんときは全力で戦う。が誰かに殺られるのは御免だ」

 「それ私が死ぬの前提じゃない。私そんなに弱くないわよ」

 「どーだかな」

 「私だって…ユウが他の人に殺されるくらいなら自分で殺るよ」


 手に力を入れて言う


 「それなら殺しても死んでも悔いはねーな」

 「そうだね。じゃあそのときが来るまでは愛しい人でいてね」

 「当たり前だ」










 たとえ敵だとわかっても、この気持ちは誰にも止められないから…

 千年公のシナリオの中に加わるまでは一緒にいよう。




















 私の愛する人は…エクソシストでした



 俺の愛する人は…ノアだった



 敵同士だけど


 恋人同士




























 死ぬまで愛し続けます



















〜〜〜〜〜〜コメント〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

わ〜なんじゃこりゃ;;
すっげーシリアスで意味不明;;
もうちょっとほんわかしたの作りたかったけど…
思いついたのがノアとエクソシストの話だった;;

07/05/19