「…な…ない…。ないぃ！！？」
朝の８時。
前日の任務のせいでいつもより遅く起きた神田。
まだ眠気が少し残った状態で着替えをしていたら…
「俺の団服…。どこいった！？」
どこを探しても部屋には団服がないもよう…
もしこの怪現象をおこす奴がいたとしたら、それは
「か…」
「ぉ！動き始めたかなｖ」
神田の部屋の隣、自分の部屋で壁に耳を当て楽しそうに呟く
「さて、行くかー」
そう言いながらスキップで部屋を出る
コンコン
「…！」
神田の部屋に軽いノック音が響く
コンコンコン
「……か？」
軽い音がするドアの方へ呟くように聞くと、
「そうっスよぉーー！！！」
明るい声で返事が返ってきた
というか明るすぎる…
「やっぱりお前か…犯人」
「ブツブツ言ってないでさー、開けて良いの？良くないの？」
「入れ、お前に聞きたいことがある」
「はーい！」
ガチャ
「しっつれーしまーす！」
「お前俺の団服………………！！？」
どこにやった？っと、入ってきたに聞こうとしたが…
質問するまでもなく…
「ここにあるよー！」
「…お前…」
神田の探していたものは、が着ていた…
「どう？カッコイイ？？」
「……」
「ねぇ！カッコイイ？って聞いてるんだけどー」
「な…何で俺の団服…」
「着たかったから！カッコイイでしょ？
さらしとか結構上手く巻けてさー。すごくね？」
そう言ってその場でくるっと回ってみせた
「すごくねーよ……」
「あ〜でも服はユウのだからちょっとぶかぶかなんだよね〜
でもすごくいいと思うんだー。コムイさんに見せて…」
「見せなくていい！！！」
「！？」
恐らくコムイに見せて自分もこんな団服がいいって
主張をしたいのだろうが、こんな格好で外に出る事事態がすでに問題である…
そう思って神田が血相を変えて叫んだ
「お前今の自分の格好わかってんのか？」
「わかってるから見せに行きたいんだけど…」
「………；；」
神田はをじっと見る
「な…なに？」
「……お前さらしが下すぎんだよ！
まな板のくせにそんな露出してんじゃねぇ！！／／／」
少し顔を赤らめながら言う神田
「…／／／ユウどこ見てんのよ！私をそんな目で見てたのか！？
なんて変態な…。ってかそれにだな！まな板じゃないっつうの！！
ちゃんと谷間あんだから！！！」
「お前のは谷間って言うほどねぇだろ！」
「キィーーー！！なんだよー！！テメェ巨乳のエロ雑誌の見すぎだろ！」
「んなもん見てねーし！！！」
「あーーー！！せっかく頑張って着替えたんだから、
『似合うぜ』っとか言ってもらいたかったのにぃーーー」
頭をかきながら悔しそうに言う
「自分の服勝手に使われてそんなコメントが出るわけねぇだろ」
「ユウは酷い!酷すぎる！！心が狭いよーーー；；」
神田に指を差して大声で言う
「…うるさいわめくな！ってか返せ！今すぐ服返せ！！」
「…え〜。ユウ今日任務ないんでしょ？別にいいじゃない」
「よくねぇよ！てか勝手に人のもん取るな！マジで」
「いいじゃない。ユウの物は私のもの！もちろん私の物は私の物！」
「それ俺に何の得もねぇじゃねぇか…」
「私の得はユウの得だよ！」
「それ意味わからんから…」
の言ってる事がめちゃくちゃで理解に苦しむ神田…
「にーーー！」
そして突然満面の笑みを浮かべる
「な…なんだよ急に、気持ちわりぃ…」
「みんなに見せにいこーーー！！」
突然が開いたままのドアから全力疾走で外へ出た
「あ゛！おい待て！！ー！」
「まったないしーーぃ！」
他の奴に見せたくないのは、露出した肌を見せたくないのと、
俺の服をまとったに、なんかグッと来る可愛さがあって、
それを自分以外の誰にも見せたくないからなんだ
と心の中で思う神田は、通路を猛スピードで逃げるを必死で追いかけた
「走り難いな…この服（でもユウの臭いがして気持ちいいな〜）」
は逃げながらのん気にそんな事を思っていた
〜〜〜〜コメント〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
冬青様への相互記念作品！
Innocent girlのヒロインが好きだということだったので、
番外編として書いてみました！
ど…どうでしょう？？
プレゼント用に小説を書いたことがないので、
こんなものでいいか不安です；；
えっと、生意気にこの話専用のイラストも描きましたので、
もしよろしければもらってやってください。
↓
こちら（ヒロインメインなのでご注意を。。）
07/07/28