光を解き放つ扉。
コンコン。
「神田、居るー?」
し〜ん。
「・・・・・」
神田の部屋をノックするものの、
中からは返事がない。
ドアノブを回してみたが、鍵がかかっているみたいだ。
私はポケットから鍵を取り出し、部屋のトビラを開けた。
ガチャ。
「ありゃ〜…ホントに居ないのか…;」
居留守かと思って扉を開けたのだが、
目的の人物は見当たらない。
私は軽くため息をついた。
「オイ」
「狽ミゃあっ!?」
ぬっと後ろから現れたのは、
最愛の恋人…神田ユウ。
突然現れたことに対し、私は軽く抗議した。
「ちょ…っ。突然現れないでよ!
ていうか気配消すな!!;」
「、お前が勝手に俺の部屋に入ったんだろ。
自業自得じゃねェか」
「う…っ」
返す言葉もなく、私は軽く唸った。
神田はフン、と鼻を鳴らした。
「…ま、許してやるよ。…入れ」
「………もう入ってる人に言うセリフ?」
「気にすんな」
神田に促され、私はベッドに座った。
当の神田はというと、
「へ…っ?」
ドサッ。
私を押し倒した。(オイオイ、冗談にしてくれよ、頼むから;)
「なにしてんのォォォオ!?」
「なにって…これからヤ「言うなッッ!!;」
…お前に鍵を渡した俺が馬鹿だった」
「…どういう意味よ」
そう訊くと、神田は
呆れた顔をしてこう言った。
「好きな奴がこんなに近くに居るのに、
触れられねぇってのは…結構ツライんだぜ」
少し、拍子抜けした。
けど…
「…抱きしめるくらいなら、してもいいよ」
「………わかった」
神田はすぐに私を抱きしめた。
…男って、よくわかんないなぁ…。
そんな事を思っていると、
突然唇に何かが触れた。
神田だ。
「むぐ…っ!!ぷはっ」
「色気ねぇな…」
「うるさ…いっ!!」
神田に、キスされた。
…なんか、心がモヤモヤしてきた。
「…私は、さ」
「?」
「神田にキスされるの…イヤじゃないよ。
けど、さ…」
「…なんだよ」
私は顔を赤らめながら、言った。
「…2人っきりならいいけど…人前でやらないでね」
「…する」
「はあっ!?」
「俺は、したい時にする」
「………『俺様』だね」
「どうも」
「いや、誉めてないから;」
呆れてため息をつくと、
神田がまた抱きついてきた。
「…どうしたの?神田」
「…名前で呼べって、前に言ったろ」
「そうでした。…ユウ」
今度は、私から神田にキスをした。
神田は、驚いた顔で私を見つめている。
私は、少しだけ顔をしかめた。
「…なによ、その顔」
「いや…からしてもらったの、初めてだから…」
「…そういえば、そうだね」
私は、微笑しながら言った。
私からキスしないのは、恥ずかしいから。
でも、してもらってばかりってのは…ちょっとイヤだし、癪だから。
だから、たまにはしてあげるよ。
一緒に居てくれる限り。
「…大好きだよ、ユウ」
「ああ。…愛してる、」
永遠を誓おう。
君を、愛す。
オマケ
「ユウ、〜…」
ガチャ。
「!」
「あ、ラビ」
「おっ?お邪魔しちゃったさ〜?」(ニヤリ)
「ラビ…テメェ…斬る!!」
「へっ!?お、俺何もしてないさぁ!!」
「問答無用!!」
刻まれたラビが医療班に運ばれたとかそうでないとか…。
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相互記念に、『裂空の十字架』の翁麻佑稀様から頂いた作品!!
甘えてる神田がめっちゃ可愛くで思わずギュってしたくなっちゃいますよ!!
素敵な作品をどうも有難うございましたぁ!!
佑稀様のサイトはこちら→
07/09/16