「ん?なんだろ…コレ」


 とある夕刻、アレンは自室で綺麗に折りたたまれた紙をみつけた。


 「……こ…これはーー!///」


 その紙に書いてあったのは……








  







 さっきの紙を持って落ち着きなく廊下を歩くアレン


 「あ、ラビいいとこにいました!」

 「お?何さアレン」

 「あ…あの!こんな物、貰ってしまったんですけど!……」


 アレンは手に持っていた紙をラビに渡した


 「?……何々、…


 『ウォーカー君へ。

 以前任務をご一緒した時をきっかけに、あなたのことが気になって夜も眠れません。

 兄上はやめておけと怒るのですが、この気持ちは本物です!

 もし、お返事をくださるのなら、本日24時に食堂で待っていますので、来てください。

 神田より』


 ってこれラブレターさ!?マジかよアレン!しかも相手は超可愛いユウの妹じゃん!」

 「はい///そうなんです。部屋に置いてあったんですよ」

 「同い年だし付き合っちゃえば?」

 「いや…それにも書いてるけど…神田が怒ってるって。
 僕はいいんですけどが可愛そうじゃないですか」

 「でもそれ承知の上でこれ書いてるんだろうしさ」

 「…」

 「とりあえず会うだけ会うさ!女の子を一人待たすのは最低な男がすることさ!」

 「そうですね。」

 「俺も隠れて見守ってるからさ」

 「く…来るんですか!?」

 「当たり前さー!気になるもん!」

 「は…はあ…///」





―24時・食堂




 アレンは時間ちょうどに来たが、


 「!」


 はずっと前からそこにいたかのように席に座って待っていた。


 「…

 「!!ウォーカー君。来てくれたの?ありがとう…///」

 「は、はい…」

 「とりあえず、座って…。ごめんね…勝手に部屋に入って手紙なんて置いて……」

 「あ。いえ。」


 そういいアレンは静かに席に座った


 「本当は部屋でお返事が聞きたかったんだけど…兄上がいるから…。」

 「神田ですか?」

 「うん。寝る時は二人一緒だから。変でしょ?この年で。
 兄上が、変な虫が寝込みを襲いに来たらどうするって…。呆れるほどシスコンなのよ」

 「はは;シスコンなんですか…」


 アレンは神田の意外な一面を見た気がした…


 「ユウそんなこと心配してるんさ?うらやましいな〜ちゃんと一緒に寝れるなんて」


 物陰にかくれて二人の様子を見ているラビはボソボソと思ってることを口に出した…


 「あ…ごめん…。本題に入らないと…。え…えと…お返事………は…///」


 うつむきチラチラとアレンの方を見て言う


 「(可愛いな〜)僕は構いませんよ。が僕のことを好いてくれてるのはすごく嬉しいです」

 「ほ…本当!」


 キラキラと目を輝かせてアレンを見る


 「お!いい感じさ!ユウがこの場にいたらアレンを瞬殺だろうな…」


 「はい、でもいいんですか?僕で。僕と神田が仲悪いのは知ってますよね?」

 「もちろん承知の上だから!それに、喧嘩するほど仲がいいって言うでしょ!私から見たら仲良く見えるよ」

 「仲良くないですから…」


 とアレンは一瞬異常なまでの黒いオーラを出した…


 「フフ!でもウォーカー君と私が結婚したら兄上はウォーカー君の兄上にもなるよ」

 「け…!」

 「「結婚!!?」」

 「「!?」」


 ラビは思わず大声を出してしまった


 「ラビ…?」

 「あ…えと、たまたま!そう!たまたまここにいただけなんさ!別に盗み聞きしてたわけじゃ…」


 そして叫んだのはラビだけでなく…


 「!俺は認めねぇ!絶対認めねぇ!!よりにもよってなんでモヤシなんだ!!」


 そう、兄の神田も隠れていた…


 「あ…兄上」

 「神田!?」

 「ユウもいたんさ?」

 「モヤシ!テメェ俺の可愛い可愛い妹をたぶらかしやがって!」

 「たぶらかすって別に僕は…」

 「兄上のバカ。ウォーカー君は悪くないよ!」

 「そうさそうさ。年頃の女の子は恋をするもんさ!」

 「ウサギは黙ってろ!」

 「うさ……;;」

 「お…俺は絶対認めねぇからな!!」

 「別にシスコンの兄上に認めて貰う必要はないと思ってるから。
 それに私もう15よ。いい加減妹離れしてもらわないと。
 一緒に寝るとか問題外よ。兄上ってば、寂しくて一人で寝れないだけじゃないの?」

 「!!!?………ハッ…と、とりあえず認めねぇからな。」


 バスッと切られた上に、シスコン神田にとって衝撃的なことを言われて
 ショックでも受けたのか、神田は食堂から出ていった


 「じゃ…流れは見えて来たから俺も部屋戻るさ」


 とラビもそそくさと帰っていった


 「流れ?」

 「あ…なんでもないんです」

 「?」

 「えと、話もどしますか」

 「そだね。ウォーカー君は…OKなんだよね?」

 「はい。」

 「じゃあ!よろしくお願いします!アレン君!」

 「は、はい!こちらこそ!よろしく。

 「あ!そうそう!」


 が思い出したかのよう言った


 「何ですか?」

 「兄上が殺しにかかっても気にしないでね。
 たぶん酷くても半殺し程度だと思うから。」

 「は…はぁ;」


 ニコりと笑顔で恐ろしいことを言うに少しひいたのは内緒である…








〜〜〜〜コメント〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

神田の妹って一度書いてみたかったんですよ〜
書いてて楽しかったです!
シスコンの神田って可愛いっすよね〜///

07/06/11