「おかえり。」

 「……ただいま」







  





 「…!?酷い怪我だ…!早く手当てしないと!僕がついて行きます。」

 「いいよ。アレン…。私は大丈夫だから……。一人で行ける。」


 そう。いつも君は強がって独り…


 「でも…」

 「大丈夫。私はアレンが心配してくれるだけで…嬉しいから…」


 そういう問題じゃなくて…


 「アレンも…忙しいでしょ。私は…大丈夫だから。ね。」



 そう言っては一人で医務室へと向かった。
 一人残された僕は…彼女をただ見るだけ。



 「どうしてですか…」


 小さな声で呟く


 「どうしていつも…独りなんですか…。どうして僕を頼ってくれないんですか?」


 僕たち…恋人同士なのに…


 「なぜですか…?…」

 「もともとそういう性格じゃんか。はさ。」


 今さら何寂しがってるんさ!
 と後ろから声がした


 「!」


 振り向いたらそこにはラビ…
 そういえばと任務が一緒だってコムイさんから聞いてた。


 「ラビ…いたんですか」

 「うわ!ひでぇなアレン!」


 あまりそれっぽい表情をしてないのはあえて気にしない。


 「なんで…」

 「ん?」


 アレンはラビを見て問う


 「…なんでラビはあんまり怪我してないんですか…。なのに何ではあんなに…っ!」
  
 「落ち着け!落ち着けアレン!」

 「どうしてですか!!」


 アレンがラビに迫る


 「……アクマが多かったから、俺ら二手に分かれたんさ」
 
 「……」

 「…たまたま…が倒しに行った方向にレベル2のアクマが2体いたんよ…
 俺がの方に向かったときにはもうあんな状態で、アクマも倒した後だったんさ…」


 と、ちょっと悲しそうに言うラビ


 「……そうですか…すみません。大声出したりして」
 
 「いいさ!気にすんな!」

 「それじゃ僕は部屋に戻ります。」

 「え?んとこには行かないんか?」

 「行っても、大丈夫だから心配しなくていいって言われるだけですから」

 「そう…か…」

 「ラビも怪我してるんならちゃんと手当てしてくださいね」


 と言ってアレンは部屋へと歩いて行った。


 「何か……複雑さぁ…」


 ボソッと言葉をこぼしてラビもその場を立ち去った。



 次の日。


 アレンはの部屋へと向かった。


 「アレン?どうしたの?」


 突然来たアレンを部屋に招き入れ、尋ねた。


 「怪我はもう大丈夫なんですか?」

 「ええ。大丈夫よ。心配無用!」


 と笑顔で言った。
 でも、その笑顔もどこか孤独さがある。


 「…どうしてですか?」
 
 「?…何が?」

 「どうしていつも独りなんですか?どうして僕を頼ってくれないんですか?」

 「な…何?突然…」
 

 突然言われて何のことかさっぱりわからないふうな。アレンは言葉を続ける。


 「いつもは独りじゃないですか。全部独りで背負い込んでるじゃないですか!」


 しばらく間をおいて……


 「…迷惑じゃない」


 と一言…


 「…え?」

 「アレンだって忙しいのに、ちょっとやそっとのことで頼ったらさ。迷惑じゃない?」
 
 「全部独りで背負い込んでくれる方が迷惑ですよ…」

 「でもアレンだって独りで背負い込んでること多いじゃない。一緒よ。」

 「……」


 それには返す言葉が浮かばなかった。


 「そうでしょ?」

 「すみません…」

 「別に謝ることじゃないわ」

 「これからは、もっと頼ります。」

 「え?」

 「だからももっと僕に頼ってください!」

 「………」

 「だって、僕たちは恋人同士じゃないですか!」


 忘れたんですか?
 と苦笑いするアレン。

 「フッ…。忘れてないわよ」


 笑顔で答えた。






 頼っては頼られて、頼られては頼って。


 もう独りにはならないように。


 だって寂しいじゃない。


 人は独りじゃ生きていけないもの。


 それにね。


 私たちは恋人同士だから。


 もっともっと甘えなきゃね。






〜〜〜〜〜〜〜コメント〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ふっと思いついたものを書いてみた…
なんかよくわからん;;
まあ私の文才はこんなもんなんでしょうね;;
許してちょ!


07/04/22